【空間デザイン】機能的で心地よい空間は誰でも作れます。インテリア、建築、都市デザインに共通する黄金比とも呼べるバランスがあります。デザインの根本を理解し、好みの空間をより深く理解できます。

空間デザイン
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本日のテーマ 空間デザインについて

 今回はクリエイティブに関するとても重要な話をします。 家具、インテリア、建築、都市は空間で一繋がりとなっています。ですが実務ではバラバラになりやすい分野です。デザインを根本から理解することで、共通する空間デザインの黄金比とも呼べるものが見えてきます。

どうもナルーズです。

さて皆さん、空間デザインがどのように成り立っているか、ご存知でしょうか。

今日は、空間デザインの根本的な事、artificialアーティフィシャルとnaturalナチュラルのバランスについて、解説します。

では行ってみましょう。

私はこれまでインテリア、建築、都市計画まで計10年以上携わってきました。機能的で心地よい空間がどんなものか、そしてどのように作れるのか、10年以上考えて、実行してきました。

空間デザインはインテリアデザイン、建築デザイン、そして都市デザインに至るまで繋がっていることです。

アーティフィシャルとナチュラルのバランス

ナチュラルは自然なという意味で、アーティフィシャルとは人工的なという意味です。人工知能のことをAI、アーティフィシャルインテリジェンスと言いますね。

空間デザインを言語として体系化すると、アーティフィシャルとナチュラルのバランスで、基本的に空間がどのような性質を持つか決まってきます。

さて、これがどんな意味なのか、

空間を見ながら解説していきましょう。

機能的で心地よい空間にするには

多くの皆さんが心地よいと感じる空間の代表例がこのようなカフェの空間かと思います。

店内はもちろん、テラス席も心地よいと感じますよね。また、働く方々にとっては機能的な空間でもあります。

これがアーティフィシャルとナチュラルのバランスなんですね。アーティフィシャルに作られた、鉄やガラス、コンクリートといったもので構築された空間にナチュラルなもの、木や植物が置かれ、リラックスした雰囲気となっています。

実際の空間例を大別

とても簡単に伝えますので、もう少し考えてみましょう。

基本的には空間はアーティフィシャルな空間、人工的に作られた無機質できっちりとした印象の空間、例えば味気のないオフィスのような空間と、ナチュラルな空間、自然の中のような森の中や、川辺、ビーチ等の空間に分けられます。

人工的に作られた空間ですと皆さん緊張しやすく、気が張っている状態になりやすいです。ナチュラルな空間ですと、気が緩んでバカンスを楽しんでいるような状態になりやすいです。

この二つに空間は大別できます。

また、これは映画にでも出てきそうな、監獄の牢屋の空間です。一面をコンクリートに覆われ、鉄の扉で閉じられています。アーティフィシャルを10、ナチュラルを0という比率にすると、このような空間が想像できます。外からの自然光も無い100パーセント無機質なこの空間は居心地が良いと思いますか。

機能的ではありますよね。看守が囚人を見張り、必要最低限の食事や生活を提供するという点では。

でもこんな空間で暮らしたいとは思えないですよね。

人間の日常の空間としてはあり得ないということです。

では反対にアーティフィシャルを0、ナチュラルを10という比率にするとこのような空間が想像できます。完全に森の中です。アマゾンのようなジャングルの中で、人間は生きられますか。動物や虫や植物があまりにも多すぎると生きることはかなり困難になります。もちろん、スマートフォンもパソコンも無いし、紙とペンもありません。文字を書こうとしても平らな場所さえありません。

アーティフィシャルとナチュラル、どっちに振りすぎても人間の快適な暮らしを保障する空間では無くなってしまいます。

では、機能的で心地よい空間をどのように作ればいいのでしょうか。

アーティフィシャルとナチュラルをバランスよくミックスさせるとそのような空間が作れます。

インテリア、建築、都市の空間デザイン

これはインテリアデザインだけでなく、建築デザインや都市デザインにおいても同じようなことが言えます。

すごく簡単に伝えますが、例えば、住宅や集合住宅のデザインにおいて、昼間は自然光の入る明るい部屋がいいですし、できれば庭があったり、広いバルコニーがあってガーデニングができる部屋の方が居心地が良いですよね。そして、機能的に設計されたキッチンや水回りがある方がいいですよね。

さらには、皆さんが行きたくなる、通いたくなる学校や図書館、美術館はどうでしょうか。子供の成長に適した学校の場合、教室には自然光が入り、広いグラウンドがあり、植物が沢山植えられています。

図書館にも駐車場だけでなく、オープンな広場が設けられています。

美術館には水の庭や噴水があります。

このようにアーティフィシャルとナチュラルのバランスが良い、建築は魅力的な時と場を生み出します。

では、優れた都市や皆さんが訪れたいと思う都市はどのような都市でしょうか。

鉄とガラスとコンクリートに覆われたアスファルトの無機質なジャングルだけではなく、その中に動物がいたり、植物の沢山あったりする広い公園がある都市の方が、良いと思いませんか。

日本の都市や世界の都市の中で魅力的な都市、人が集まりやすい都市には必ず公園や川等の自然があります。

このようにアーティフィシャルとナチュラルのバランスが、良い都市の要因だと考えることができます。

人間古来の考え方、西洋と東洋、風土の違い

そして動物の中でも私たち人間にとっては、少しアーティフィシャルな空間に近づけなければならないと考えて見てください。その方が快適に過ごすことができるからです。

そもそも西洋的な考え方では、人間は自然に勝るべきである、自然を超越することが人間らしさだと考えられていたわけです。ですので古代ローマ時代の建築は幾何学をベースとした自然の中には無い形が用いられていました。

日本はそのような考え方とは異なり、自然と一体化することが美徳であると考えてられてきました。日本の寺社建築や庭と一体化した古建築と西洋の古建築を比べると明らかに考え方が異なっていることが分かります。

さて、では現代ではどうでしょうか。西洋や東洋といった二項対立の軸がなくなりつつあり、ミックスされた考え方が主流となってきました。

しかし、日本は夏は高温多湿、冬は低温低湿という、風土的な特徴があります。これが、例えばベルリンのようなヨーロッパの都市やアメリカ、ニューヨークの都市とは大きく異なる点です。ベルリンやニューヨークでは夏は湿度が低い、冬は湿度が高いという特徴があります。ヨーロッパでは路地にあるカフェにテラス席が多いのは、夏でも低湿で快適だからです。

このような点を踏まえると日本では管理された自然がより必要となります。

海外に行くと広場に人が集まり賑やかな光景を見ることができますが、日本では広場が使われにくいというのは、このような風土的な特徴があるからだと考えることができます。

ですので、日本では特に自然についての理解が必要となり、空間デザインにおいても重要なファクターであると言えます。

本日のまとめ 空間デザインのバランス

そして機能的で心地よい空間にするには、よりアーティフィシャルな空間が必要となります。

アーティフィシャルとナチュラルな要素を7:3くらいにすると、機能的で心地よい空間が作れます。

より洗練されたスタイリッシュな空間にするならば8:2くらいにして、

よりリラックスできるような空間にするならば、アーティフィシャルとナチュラルな要素を6:4くらいの比率にすると良いと思います。

インテリア、家具、建築、都市とそれぞれもっと深掘りできますが、空間という共通言語で根本的なところを簡単に説明するとこのような形になります。

以上、今日はクリエイティブに関するとても重要な話をしました。

今後は、それぞれの分野をもっと深掘りしていこうと思っていますので、気になった方はまたその時お会いしましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

さよなら〜。

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